HISTORY
-長崎ガラスの歴史

長崎は、元亀元年（1570）の開港以来、ポルトガル貿易港として繁栄しました。
ステンドグラスで飾られた教会をはじめ、ヨーロッパ風の建物が立ち並び、様々なガラス製品が輸入されました。
そこで、長崎にはオランダや中国よりは、もっと古くポルトガルより伝えられたガラスの技術も当然存在したでしょう。
その後も長崎にはオランダや中国から色ガラスやカットグラス、金彩ガラスなど様々なガラスが輸入されました。

長崎は、元亀元年（1570）の開港以来、ポルトガル貿易港として繁栄しました。
ステンドグラスで飾られた教会をはじめ、ヨーロッパ風の建物が立ち並び、様々なガラス製品が輸入されました。
そこで、長崎にはオランダや中国よりは、もっと古くポルトガルより伝えられたガラスの技術も当然存在したでしょう。
その後も長崎にはオランダや中国から色ガラスやカットグラス、金彩ガラスなど様々なガラスが輸入されました。

わが国でのガラス製造を文献で確認できる最初は、延宝4年（1676）に長崎で代官末次平蔵の財産を没収した際の目録に書かれている「日本物びいどろ釣花入」です。
末次平蔵というのは、御朱印貿易商人で長崎で代官を務めた長崎を代表する豪商でしたが、延宝七年に密貿易の罪で没落、現在の金額に換算すると600億以上と言われた財産は全て没収されてしまったのです。
このようなことから、既にこの時期になると財産目録にも、載るような美術工芸品としてのガラス製品が長崎で製造されるようになっていたと考えられるのです。

十八世紀以降のヨーロッパはガラス工芸の全盛期で、オランダや、チェコスロバキア（ボヘミア）、イギリスなどのガラスは、「オランダ渡り」と呼ばれる当時の人気商品でした。
このようなヨーロッパや中国のガラス製品とともに、ガラスの製造技術も長崎にはもたらされました。